北海道の日本酒造りについて徹底解説

北海道の日本酒造りについて

北海道の日本酒造りの歴史

北海道の日本酒造りの歴史は、江戸時代に始まり松前藩を中心に酒造りが広まりました。

北海道の酒蔵数は明治時代後期が最大で50軒ほどの酒蔵がありました。
戦後には酒造の統廃合が進み、30軒ほどの酒蔵数になります。

北海道のオリジナル酒米

吟風

  • 1991年に開発された酒米。
  • 心白が大きく、日本酒度が低く、柔らかい味わいの酒になるのが特徴。
  • 代表銘柄は「男山」、「北の誉」など

彗星

  • 2000年に開発された酒米。
  • 香りが高く、キレのある味わいの酒が造れる。
  • 代表銘柄は「国稀」、「十四代」など

きたしずく

  • 2006年に開発された酒米。
  • 吟風と夢乙女を交配して育成された。
  • 程よい酸味と旨味があり、食中酒に適している。
  • 代表銘柄は「小林」、「奥尻」など

きたほなみ

  • 2018年に開発された酒米。
  • きたしずくと夢乙女を交配して育成された。
  • 華やかな香りとキレのある味わいが特徴。
  • まだ新しい酒米で、今後どのような酒が造られるのか楽しみ。

現在の状況

酒蔵の統廃合が進み現在15軒ほどの酒蔵が北海道にあります。

しかし、近年の温暖化の影響や北海道の広大な土地や良質な水を求めて、災害で蔵が倒壊した蔵や設備の老朽化で建て替えが必要な蔵が、北海道で新たに蔵を造るケースが近年増えています。

北海道に蔵を移転した酒造(一部)

・三重で創業し事業を休眠していた「ナカムラ」が買収され2016年に「上川大雪酒造」として北海道上川町に移転
・岐阜で創業した「三千櫻酒造」は2020年に北海道東川町に移転